死者は生者を食べ尽くす

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今日は、宴会…と言うか、株主総会慰労会だったので、タダ飯を散々食って参りました。

鮟肝の付け出し、大変美味しゅうございました。
太刀魚の焼き物、大変美味しゅうございました。
刺身盛り合わせ、大変美味しゅうございました。
鮪のトロと豆腐、ネギの煮物、大変美味しゅうございました。
エビの煮凝りもどき、大変美味しゅうございました。
寿司盛り合わせ、大変美味しゅうございました。
とろろ昆布のお吸い物、大変美味しゅうございました。
あがり、大変美味しゅうございました。

流石に社長と同じものを頼むのは憚られましたが、それより一品少ないだけだったりします。

さて、先日、貴州省で暴動がありました。
当局は無かった事にしたがっているようですが、さて、どうなりますやら。
時にあの事件で、殺された少女の遺体がずっと河川敷に置きっぱなしになっていました。
普通、日本なら遺体を引き取って検死解剖の後、死体は棺に入れて短時日の内に葬るのですが、中国は違います。
改革開放と共に、毛沢東が歴史の彼方に葬り去った筈の悪しき風習、風水を始めとする旧弊がまたぞろ顔を覗かせています。
死んだ後でも、風水やら道教の教えに従って弔わないと霊魂がそこら辺を漂い、残った者に災いを齎す、とされ、棺に入れる日取りすら、一筋縄ではいきません。

例えば、タイ華僑の成功者の肉親が死んで、棺を入れる日を占って貰ったら、「今年中に納棺すると兄弟喧嘩が起き、事業が雲散霧消する」と言うので、寺院の中にエアコン付きの四阿を建て、そこに遺体を置いて、1年待つ等という話が平気であったりします。

また、土葬の後、肉体を早く腐らせて、骨を取出す二次改葬と言う事も良く行われます。
此の改葬の際、骨が黄色に染まっていれば、子孫は金持になって安穏とした生活を送れる、とされ、最初に埋葬する際には、その黄色に染まるのを期待して、茶箱から取出したお茶の葉を目一杯棺に詰め込むそうです。
それで黄色に染まっていれば黄金が貯まる、白ならば白銀が貯まるのでこれも良し、最悪が黒だとか。
他にも、骨が赤かったら一旦埋め戻し、黒かったら別の場所に埋め換えて年を越し、再び掘り出して同じく黒だったら、新しい墓地にまた埋葬…これを黄色になるまで繰り返す、とか、黄色だったら吉、白だったら凶で別の墓を用意する、他にも骨が黄色かったら其の儘埋め戻し、黒だったら縁起でもないと、金罐と称する骨壺に入れて再び別の風水が良さそうな場所に改葬するなど骨を使って吉凶占いまでしています。

四半世紀前だと、「棺はなくても良い」「儂が死んだら、死体は地面に埋めて、肥料にしてくれ」と言う考えが支配的だったのですが、今は棺は必需品になっていますし、葬祭も年々派手になり、「死者が生者を食べ尽くす」と言われるほどになっています。
それよりか、完全に国土破壊、地球環境破壊に繋がっている状況です。

1990年代末で広州に於て、死体と共に焼却処分した棺の総量は、8,000m^3に達するそうです。
これは5万畝(1畝=6.7アール)の広さの森林が一年の内に生産する材木の量と同じ。
文滙報の報道では、棺1基を作るのに必要な木材の量は最低で0.5m^2になるので、中国全土の死者数を年間8~900万人とすると、全国では1年間に300~400万m^3の木材が棺に使われることになります。
因みに、箸の生産量は400億セットで、これに使われる木材の量は160万m^2余。
となると、5万畝の森林が年間700カ所消える事になります。

棺は森林破壊になる、と言っても、土葬の場合も問題は然程変りません。
例えば、年間死者数を800万人と仮定した場合、そのうちの620万人程度を土葬に処すとします。
墓地1カ所の広さは平均10m^2としたら、毎年62km^2の土地が墓地として必要になります。
東京の山手線内の広さが61km^2ですから、土葬にした場合、年間これだけの土地が墓地に変えられてしまう訳です。
しかも、墓地の場所は風水の良い場所と言う事で、この条件を満たす場所は取り合いです。
ですから、都市中心部に設けられた公園に勝手に墓地を作る輩も出てくる始末です。

1980年代末期、安徽省では2,500万基の墓地が42万畝の良田を潰して作られていました。
此の広さがあれば、食糧生産高は13万トンに達します。

中国の墓地に関する法律である、殯儀管理条例によれば、墓地建設をしてはいけないのは、
1. 耕地・林地
2. 都市の公園、景勝地、遺跡文物保護区
3. ダム・河川の堤防付近、水源保護区
4. 鉄道と幹線道路の両脇
となっていますが、1990年代半ばに福建省では47万もの墓地が耕地内に乱造されました。
浙江省では1人当り0.56畝の耕地がやっとなのに、2,000haの土地が墓地に利用されていました。

因みに、中国の1人当りの耕地面積は、人口が多い事もあって、米国の7分の1しかない1.5畝。
世界平均4.4畝からしても、更に低かったりします。
つまり、墓の増加は、それだけ可耕地を減らす事になる訳です。

更に森林は、国土を覆う比率が世界平均22%(日本は67%)なのに対し、中国は12%しかなく、此の儘では21世紀中には中国の森林の70%程度が消失すると言われています。
そんな訳で、中国は今資源ばかりではなく、食糧も木材も金に飽かせて買いまくっており、ミャンマーやらラオスと言った国々から巨木が伐採され、中国に輸出されています。
そして、こうした国々でもこうした乱伐に伴う国内の砂漠化、ひいては地球の温暖化という問題に行き着く訳です。

正に、「死者が生者を食べ尽くす」と言う恐ろしい状況ですが、現在の国民の生活水準を下げるという事は、中国政府にとっては、正に死活問題な訳で、無闇矢鱈と規制する訳にもいきません。
本当に、彼の国には困ったものです。

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