母系制、父系制

画像

今日は休日出勤でした。

昼過ぎから出て行ったのですが、今まで使っていた会社携帯の電池がそろそろヤバくなっており、取り敢ず、会社に出て充電器を取ってきて、序でにリモートでバックアップ。
その間に冷蔵庫に行って、着いたら終わってるだろうと思ったら、リソース不足で停止中…orz。

再設定して、空き領域を十分にとって作業再開…。
結局予定では30分冷蔵庫で過ごせば良かったはずなのに、無駄な時間の御陰で1時間オーバー。
帰ってきたら、雷&土砂降りだったりします。
予定通りだったら雨に降られずに済んだのですけど…orz。

なお、今回の稿を纏めるに当り、結構古い資料を用いています。
それこそ、30年くらい前のもの。
ちょっと裏取り出来ていなかったりしますので、最新の研究ではこれが否定されているかも知れない可能性が高かったりしますので、話半分でどぞ~。

さて、中国・朝鮮では氏名のことは一般に「姓名」と呼んでいます。
姓は単に血筋を表すものであって、一つの祖から生まれた単系的血縁集団に属する成員であれば、身分の貴賤に関わりなく誰でも用いたものです。
古代中国での漢民族の代表的な姓とされるのは姜・姫・姒(女偏に以)・嬀(女偏に爲)・媧(女偏に咼)・姚など、何れも女を表す字を含んでいるものが多かったりしますが、これは母系制であった事を示すものとされ、その姓の呼び名には、始祖が採集・農耕生活を営んでいた黄土地域を流れる河川名に因んだものが多いとされています。

氏は父系制社会に於て姓から分かれ出た範囲の小さい血縁集団の名称で、社会的見身分の貴賤を区別する役割を持ち、多くの族の指導的地位にある有力者のみが家柄を表すものとして氏を称していたと言います。
氏の呼び名は、殷・周時代では天子から与えられたり、又は爵・官職或いは封邑などに因んで名付ける事が多かった様です。
春秋時代になると、天子及び諸侯の次男・三男が分かれ出た場合、それぞれ王子・公子を名乗り、その子は王孫・公孫・長孫・仲孫・季孫等を称しますが、3代目の曾孫になると、祖父である王子・公子の字を以て氏の呼び名としたので、此の時代に氏の数が急激に増えました。
戦国時代以降は、漢民族に同化した異民族、敵を避ける場合、官刑を恐れての亡命者達が新たに氏の呼び名を作る僅かな例外を除き、ほぼ固定化していきます。

これは氏族制度の強化と、家父長権威の増大が、祖先の祭祀を絶やさずに続けていく事を子孫の重大な責務とした為、先祖から継承した姓氏を尊び、その変更を極度に忌み嫌う風潮を創り出した結果に依るものとされています。
史書では、紀元1~2世紀には一般庶民の間にも普遍的に姓氏の使用が為されている事が書かれて居ます。

こうして、最初は姓と氏が分かれていたのですが、社会構造が母系制から父系制に移り、血縁社会が地縁社会に移行するに従って、戦国時代の末期には姓と氏は両者全く同一視されることになっていきます。
以後は姓は専ら家姓を意味する言葉として用いられるようになり、女子が姓を名乗る場合は、姓の後に父系を表す「氏」を書き添える事になりました。

朝鮮では、中国からの亡命者や移民、朝貢による支配機構の文武官人の来住に伴い、家族の呼び名として紀元前3~2世紀に姓氏の使用が知られるようになったと言われます。
紀元前後には慶州地方に朴、昔、金などの氏族連合が種族を構成していたとされていますが、現代と同じ姓が朝鮮史に現れだしたのは、紀元6~7世紀の事です。
8世紀の統一新羅王朝の中葉から政治的・社会的上位にある官人グループが唐文化の摂取に伴い、唐人に倣って姓を用い始め、10世紀の高麗王朝初期には、一般庶民に当る常民や賤民に対しても創姓使用を奨励したと伝えられています。

中国の家姓の数は古書に記載されたものを整理すると3,700余種あるとされ、14世紀明朝初期の学者呉沈が、このうち代表的なものを選び、1,968姓を数えたと言われています。
近年になると、例えば、1970年頃だと、漢民族の姓としては、506姓(1字姓が約90%、2字姓が残り約10%)が記されているに過ぎません。

朝鮮の場合は、唐人の姓をそのまま用いたりしていますので、その数は古くは496姓あったと言われます。
しかし、18世紀中葉の李氏朝鮮英祖の頃の調べでは298姓となり、1956年版韓国「国会年鑑」では、296姓あるとされていました。
1960年12月1日付韓国経済企画調査局の韓国人姓別人口調査の結果でも248姓であり、1930年10月1日の朝鮮総督府による国勢調査の250姓とほぼ同数となります。
但し、英祖の調べから朝鮮総督府調査の200年の間に、106姓が消え、新たに58姓が増えています。
また、1930年と1960年の調査では数的には大差がないにも拘わらず、前回在ったもので30年後に確認出来なかった姓が12、新発見になった姓が10あって、消長は意外に激しい事が判ります。

朝鮮では金・李・朴・崔・鄭・尹を六大姓と称しています。
実態はと言うと、1960年の韓国の全人口比から見て100万人以上の姓は5つあります。
「金」544万人(21.8%)、「李」371万人(14.8%)、「朴」211万人(8.5%)、「崔」119万人(4.8%)、「鄭」109万人(4.3%)これだけで全人口の半数を超えます。
100万人以下50万人以上の姓は4つで総人口比8.7%。
「姜」59万人、「趙」55万人、「尹」52万人、「張」51万人。
以下、50万人以下10万人以上の姓は26姓(26.8%)、10万人以下1万人以上の姓が54姓(9.5%)となっており、総人口の99%はこれら89種の姓を名乗る人々であり、残り1%、約27万人余が159種の姓を名乗っています。
人口1万人以下、1,000人以下、100人以下の姓がそれぞれ50余姓あって、1姓に1人、つまり韓国全土でこの人だけ使っていると言うのも、「磧」・「刑」の2姓あります。

1960年代当時、日本の外国人登録に記載のある中国姓(蒙古姓を含む)は475種であって、代表的な姓の数をほぼ網羅していると言えます。
また、韓国・朝鮮姓は、中国と共通の146姓を含み312種あります。
因みに、同時期の英米系外国人登録の姓は、Smithが最も多く、5万種類の姓があります。
日本の姓は、1898年7月16日戸籍法施行により創姓を中断するまで、古来からのものを含め約10万種と言われ、全て漢字姓で、1字姓4%、2字姓85%、3字姓10%、4字姓や5字姓が約200種とされています。

後、1960年代当時、外国人登録の記載に日本姓と言う分類もありました。
これが283種あります。

これは、1939年、戦時下の時局に対応し、民族融合政策の一環として朝鮮民事令を改正して朝鮮古来の姓名を日本流の姓名に改めさせた制度を作った後の所産です。
所謂、「創氏改名」と言われるものですが、日本の敗戦と朝鮮の独立復活と共に、1946年10月23日、姓氏復旧令が発せられ、大部分が元の朝鮮姓に復帰しますが、日本社会で引き続き生活する利便上から一部ではこれを通称名として依然併用しているものです。
このうち「金」を頭に付けた複字姓だけで、約30種あり、外国人登録の記載にある日本姓と言うのは、この複字姓の第1字目を分類したものです。

この通称名の創出は5つのパターンに分かれます。

1つ目は、朝鮮姓の上または下に1字を加えて複字姓にしたもので、例えば「田」に1字加えて「福田」、「辺」に1字加えて「渡辺」、「柳」に1字を加えて「一柳」、林に1字加えて「大林」「小林」、「金」に1字加えて「金本」「金光」など、「権」に1字を加えて「権藤」、「張」に1字で「張本」、「李」に1字で「李家」、「高」に1字で「高島」、「呉」に1字で「呉松」、「崔」に1字で「崔山」、「梁」に1字で「梁川」などがあります。

2つ目は、本貫若しくは出身の邑・面・里(日本の町・村・字)の名称の全部または1字を取入れたもので、例えば、「李」なら「光山」、「金」なら「金海」、「鄭」なら「河東」、「姜」なら「神農」、「任」なら「豊川」、「曹」なら「夏山」、「沈」なら「青松」、「申」なら「平山」、「星州李氏」なら「星山」、「清州漢氏」なら「清原」、「坡平尹氏」なら「平沼」等があります。

3つ目は先祖の由緒縁起に依るもので、密陽朴氏の場合は、「羅王が蘿の辺から発祥した」故事に基づき、「新井」、「三井」、「井上」などの姓を名乗っていますし、全州(完山)李氏の場合は、「李王を出している、や王である」として、「国本」、「宮本」などの姓を名乗っています。

4つ目が朝鮮姓の扁やつくりを分解、除去して用いたもの、又は、朝鮮姓に扁、つくり、冠などを加えて用いたもので、例えば、「朴」からは「木村」「木下」、「崔」なら「山住」「佳山」、「張」なら「弓長」、「黄」なら「共田」や「横山」、「尹」なら「伊藤」、「申」なら「中一」、「鞠」なら「菊川」、「慎」なら「真田」、「呂」なら「宮田」、「金」なら「鈴木」などがあります。

5つ目は、最もシンプルで、朝鮮姓そのものを日本音に読み替えただけのもので、「林」なら「はやし」、「森」なら「もり」、「牧」なら「まき」、「原」なら「はら」、「秋」なら「あき」、「柳」なら「やなぎ」、「中」なら「あたる」とか「なか」、「南」は「みなみ」、「平」は「たいら」、「呉」なら「くれ」、「都」なら「みやこ」、「城」なら「じょう」とか「しろ」、「田」なら「でん」、「新」なら「あらた」とか「しん」、「南宮」なら「なんぐう」とか…。

あ、誰ですか?
木下藤吉郎は、朝鮮人ニダなんて言ってるのは?

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 2

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
ナイス

この記事へのトラックバック