アイランド

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"island"と言えば、島ですね。
誰ですか?空母の艦橋なんてマニアックな答えを期待していたのは…。

其の昔、文春文庫のコンゲーム小説に、『アイランド』と言う題名のものがありました。
カリブ海の麻薬密売業者の資金を持ち逃げした男女3人組が、その資金で廃棄された石油精製リグを購入して、島として売り出すと言う…まぁ、何処かで聞いたような国の話でしたっけ。

ところで、日本も島国ですが、その島の数は幾つあるでしょうか?

実は1946年まで、日本政府はその保有する島の数を公式に数えた事がありませんでした。
島の数を数え始めたのは、1946年、GHQの指示に基づき、海上保安庁水路部が調査したのが最初です。
この時の島の数は、内海と各港湾内の島を除くと1,025と言う数字が出されました。
当時は、現在もソ連の占領下にある北方領土は勿論の事、小笠原諸島や沖縄諸島、奄美群島、トカラ列島の一部なども米軍の占領下にあったりしたので、随分少ないものです。
因みに、内海と各港湾内の島を含めると、2,394島+αとなっています。

この数は、戦後、トカラ列島の返還を皮切りに、奄美群島、小笠原諸島、沖縄諸島の返還により増えていき、1969年に3,922島を数えるまでになります。
この3,922島が長らく公式的な日本の島の数として対外的にも使用され、『日本統計年鑑』にも掲載されている数字でした。
この数は、1973年に小笠原諸島の西之島新島が誕生した際にも数字が変わっていません。

では、3,922島の島の定義とは何か…実はこれが頗る曖昧なもので、誰も答えられませんでした。

そこで、1982年、財団法人日本離島センターと言う団体が、国土地理院の「5万分の1地形図」の内、海岸部が記載されているもの616枚、「20万分の1地形図」の内、同じく海岸部が記載されているもの118枚を丹念に調べ、島・岩・瀬・根・礁等「島の名」が印刷されているものをカウントして4,917島を発表。
久々に、この数が書き換えられる事になります。
しかし、この調査は、島の大小は関係ないもので、名称の記載されている小島はカウントしても、その側にそれよりも大きな島があるのに、それが「名無し」の島があれば、それはカウントしないと言う方法での調査でした。
従って、多くの無掲載島を意識的に落としたものでした。

それでは齟齬が生じる恐れがあります。
地元では名が通った呼び名であっても、地形図にはその名前が掲載されていない為に、島ではないとされている訳です。

その齟齬を是正すべく、次に動いたのが海上保安庁でした。
1987年版の『海上保安庁の現況』に於て、日本の島の数を6,852島と発表しました。
先ず海上保安庁が用いた地形図は、関係する最大縮尺海図と2.5万分の1陸図です。

そして、以下の方針で島の数を数えていきます。
1. 周囲が0.1km以上のもの
2. 何らかの形で本土と繋がっている島については、それが橋、防波堤の様に細い構造物で繋がっている場合は島とし、それより広く繋がっていて本土と一体化しているようなものは除外する。
3. 埋立地は除外する

こうして数えられた数字、6,852が公式的な日本の島の数として発表され、これは1989年9月の『第39回日本統計年鑑』で当時の総務庁が、それまでの3,922島を変更し、北海道・本州・四国・九州及び北方領土を含め6,852島を日本の構成島数として今日に至っています。
但し、意外にも島の総数以外の情報については、都道府県別の島数と瀬戸内海の島数が公表されたのみであり、この数字に基づく島々の個々の名称や周囲、面積、緯度、経度などの基本情報全ては公表されていません。

多分、国際的に紛争地でもある島があると思われるので、これを公表すると悶着があるから敢えてこう評していないのかも知れませんね。

てな訳で、日本の島の数は公式的には6,852島であると言うお話でした。

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