眠い人の植民地日記

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zoom RSS スバルをデザインするということ

<<   作成日時 : 2017/07/27 23:29   >>

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今日は移転先のビルを見て来ました。
まぁ、上つ方以下お偉いさん向けのデモンストレーションなので、綺麗な所しか見せない訳ですが。
それにしても、交通の不便なこと。
私鉄、JR含め何駅かの利用が可能なのですが、そのどれからも遠く、それなりに歩く必要があります。

一番近い駅でも、階段の上り下りが有り、しかも雨除けが無いので、ちょっと酷い雨だとずぶ濡れになりそうな感じ。
その上、低地にあるので台風が来た日には封鎖され利用出来なくなります。
しかも、イベントがあると超満員になるので帰りが大変だし、そこから地下鉄に乗り換えるのも一苦労。
でもって、バスはと言うと、バス停にカバーが被せてあり、「長い間のご愛顧有り難うございました」だって。
せめて地域バスなりが走っていれば良いのですがねぇ。

ま、結節点までの定期を買って、そこからは天候と気分に合わせて乗り換えを選択するのも一つの手ではあります。
少なくとも今以上に歩くことになりそうじゃ。

さて、昨日読んでいた本に続いて掲題の本を読んでいました。
こちらは小難しいことを書いている割には、納得出来る部分も多く、サクサク読めたような気がします。

この本はSUBARUのデザイン部長を勤めた人が書いたものです。
富士重工の時代、最初のスバル360やサンバーの頃は、外部の工業デザイナーを招聘して車のデザインをしていたくらいですから、お金の掛かるデザインには余り拘りが無く、航空機産業の一翼を担っていた自負から、技術で勝負してきた会社でした。

よって機能美と言うものは確かにありましたが、造形美と言うものとは程遠く、デザインの認知して貰うと言う事が全くといって出来ていませんでした。
この人が招聘された当時、最も重視していた米国市場での占有率は僅か2%。
100台走って2台のスバル車が行くだけで、それが人々の印象に残るかと言うとかなり疑問視される状態。

この人はそれを少しでも変えるべく、スバルのデザインを見直していきます。
それにはブランドとしての訴求力を持たせなければなりません。
例えば、BMWだと独特のフロントグリルが識別の対象ですし、メルセデスベンツも基本的なデザインは変わらず、中央部にエンブレムが入っています。
ロールスロイスでもパルテノン神殿を模したグリルが主張しています。
この様に、市場で認知されている自動車は、特にフロントグリルでの主張が共通的にあります。
基本、自動車を見るのはフロントグリルを見る事が殆どで、リアを見る事は余りありません(と言っても、実際には走行しているとリアビューを見ていることが多かったりしますが)。

日本車のデザインは、大体4年に1回くらいのサイクルでモデルチェンジしてしまい、そうした自己主張部分を削ってしまっているので、市場に対する訴求力が無いのでは?と言う疑問から、この人のスバルでの車作りがスタートしています。
幸い、4代目レガシィが好評を博していたので、これを基に芯となるヘキサゴンスタイルと呼ばれる六角形で構成されたフロントビューのデザインを作り、それを次世代モデルに継承していくことで、スバルとしてのブランドイメージを確立しようとしたそうです。
ですから、現在のSUBARUのイメージは、どの車種でもこれを大体継承している感じになっています。

とは言え、単にVWの様に同じ形の車を延々と作り続けるのでは無く、基本的なデザインをその侭に、必要に応じて時々揺らしてやる程度のことをする必要があるとも書いています。
これはキーとなっているビジュアルは維持するものの、それ以外の部分で大胆に変化させ、従来の顧客の度胆を抜く手法ですが、完全に変えてしまわないのがミソ。
完全に変えてしまうと、今迄そのブランドを認知していた人達が認識出来なくなり、最初からブランドの構築をやり直さねばならないからです。

フルラインナップのトヨタや日産のような自動車メーカーでは、総てをご破算にする計画的陳腐化というやり方が主流です。
これは次の新車が売れないと困るので、モデルチェンジのサイクルに近付くと、(語弊はあるけれど)陳腐化しているように見せるものです。

一方、少数精鋭であり、余裕が無いSUBARUではそうした手法が使えません。
フルラインナップのメーカーよりも訴求力を高めなければ市場では認知されないのです。
従って、基本となるデザインを維持する事がどうしても必要です。

1つの考え方としては尖ったデザインを常に行う、マツダのような行き方があります。

しかし、デザインは扨措き、走りのパッケージとしてはどちらかと言えばオーソドックスな構成を取っているマツダに比べると、SUBARUの場合、水平対向エンジンと言うパワートレインやAWDの機構を有している事で、デザイン上、オーバーハングとか車体高などに大きな制約があります。
水平対向エンジン、AWDと言うパッケージを売りにするのであれば、デザインは殆ど変わらない形に纏められますから、それを逆手にとることで基本デザインをしっかり確立する事が出来、中長期的なブランドイメージの確立に有利になるという訳です。

SUBARUは、そのブランドイメージの確立はまだ道半ばですが、近年の快進撃を見ていると、着実にブランドイメージの浸透は進んできているのでは無いかと思います。

この本ではSUBARUのデザイン話だけで無く、物作りを行う上でのデザインの考え方についても簡潔に纏められていて、ビジネス書としても参考になるのでは無いでしょうか。

ところで、スバルといえば、我が家で2番目に買った自動車が、スバルレオーネというセダンでした。
最初に買ったのが2代目のトヨタパブリカと言うもので、4ドアで無かったため、後部座席に乗るときに非常に苦労したのですが、次に買ったのが4ドアだったので、喜んだ覚えがあります。
しかし、不思議なことにフロントビューはヘッドライトが2灯でしたが、リアビューは4灯型のものだったと言う非常にレアな車だったのを覚えています。
マイナーチェンジした際の過渡期のものだったのかも知れません。

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