眠い人の植民地日記

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zoom RSS 軽トラの本

<<   作成日時 : 2017/12/06 23:39   >>

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今朝は寒くて正直布団の中から出たくなかったのですが、仕事が色々溜まっているので、出掛けなければ仕方ない。
と言う事で、頑張って起きて出掛けた訳で。
今日は会社の引っ越し定例会議の日です。

まだ、引っ越しが始まってもいないのに、社内報に載せるからと記念写真。
まぁ、今から撮影しておかないと、引っ越しした時点で新年号を出さないといけないので、広報の中の人の思いも判らなくも無い。

あれやこれやをした上に、ネットワークの試験でセキュリティを強化したら、思わぬ所で齟齬を来して対応に追われました。
矢張り、布団の中でのんべんだらりしていたかった。

帰る時にはっと気が付いたのですが、今日は慌てて出た為にネクタイを忘れていました。
帰るまで全然気が付かないのは、それだけ仕事に没頭していたのか、疲れが溜まっているのか…前者だと思いたいが恐らく後者なのだろうな。

さて、ここ最近読んでいた本の紹介。

『軽トラの本』(沢村慎太朗著/三栄書房刊)

元々はモーターファン・イラストレーテッドと言う雑誌の連載だったのですが、それを大幅加筆して一冊の本に纏めたもの。
トラック関係の本は数あれど、「軽トラ」と言うカテゴリーのそれも技術面にスポットを当てた本は皆無と言って良いほどで、この人の慧眼には恐れ入ると言うべきか。

とは言え、歴史を紐解くと言うものでは無く、あくまでも実用的に現在の軽トラックの技術面についての掘り下げが主です。

前半は、現時点で軽トラックを生産しているメーカー、三菱、スズキ、ホンダの各社の軽トラ開発陣へのインタビュー。
番外編として、筆者が軽トラの中で別格と称しているスバルサンバーの旧開発者へのインタビューと、軽トラの足下を支え、自動車メーカーの力量が唯一及ばない場所であるタイヤについて横浜ゴムの開発陣にインタビューを掲載しています。

後半は、試乗インプレッションとして、スズキ自動車の軽トラであるキャリイと、同じく同社のワゴンRを比較してその印象を書いており、番外編として元日産のエンジン開発技術者へのインタビューを通じて、軽トラに理想的なエンジンとはどんなものか、と言うのを考察しています。
最後に再び、スバルサンバーに敬意を表して、その大口ユーザーだった赤帽の幹部(と言っても、現在も赤帽の軽トラを使いこなしている現役)にインタビューし、ユーザの視点からの軽トラを評しています。

全体としてはこんな感じの本で数日で読めるくらいの薄さなのですが、全体を通じて「軽トラを侮る勿れ」と言う感じが醸し出されています。
軽トラの市場は狭く、その主たる顧客である農家、漁師と言った職業は最早衰退産業で、年々パイが小さくなってきています。
よって、最近スバルが撤退した様に、投資に見合わない事態も出来しています。

しかし、開発には気が抜けません。
そもそも、市場が小さいので大規模な宣伝を必要としないのですが、その分、彼等による口コミの威力は大きく、少しでもネガティブな要素があると、あっと言う間に乗り換えられてしまいます。

元々が軽自動車の枠内なので、開発に当たってはアンビバレントな要素が大きく、安全とコスト、人と荷物のギリギリまでせめぎ合いをして設計を固めていく形であり、ある意味フォーミュラカーと開発手法は変わらないと言う点が意外でした。
また、荷物を積載するスペースは各社暗黙の了解でほぼ同じ大きさにしているそうです。
そのスペースには公称350kgのものまで積載出来るとされていますが、利用者は積載量の計算をせずに荷物を積載するので、安全率をかなり見ないと動かない状態になります。

農業の場合は荷台一杯の作物だったり、畜産業の場合は600kgの牛1頭(1点に掛かる重さは単純計算で150kg)、漁業で用いる場合は荷台が漁獲物を搭載する事で常に海水に晒されるので、サビが問題になったりします。
一方で、農家さんや漁師さん達の気軽な足として空荷で走り回ったりするので、空荷の時の走りやすさも必要。

ただ、こうした人々の軽トラックの利用方法としては、短距離を移動する手段としている程度なので、年間走行距離は殆ど増えません。
よって、買い替え需要がそれほどありません。
そう言う意味では、耐久性にそれほど重点を置く必要が無かったりします。

三菱やスズキ、ホンダの各社の軽トラは客層をこうした人々に絞っているのですが、最近は農業などに若手の女性が増えてきているので、運転のし易さとちょっとした工夫が必要だと言います。

これとは対照的なのがスバルサンバーでした。
どちらかと言えば大口需要家、特に赤帽の軽トラとして採用されたことにより、他の軽トラと開発の方向性が大きく異なり、高速で長距離を、ドライバーがそんなに疲れること無く走れる特性が要求されたのです。
よってその性能や特性は、他の三社に比べると完全に異次元で、比較する車が無い状態でした。

現在でも赤帽のドライバーは、古いサンバーを手放さずに使い続けていると言うのが、これが唯一無二の存在である事を印象づけています。

近年は、CADで設計した似た様な、しかもデザインだけが過度な自動車ばかり出て、「自動車が売れない」と言われている訳ですが、軽トラは設計する楽しさ、運転する楽しみを与えてくれる最後の牙城的な存在なのかな、と思ったりします。

軽トラの本
三栄書房
沢村 慎太朗

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